「THE MATSUMOTO KITCHEN」で上質なコース料理を。【ALCOグルメ】

ALCOグルメは記者が行った飲食店を紹介するコーナーです。
今回は城陽市役所の近くに6月1日にオープンする「THE MATSUMOTO KITCHEN」さんのプレオープン(ランチ)に行ってきました。
(価格、メニューの内容等については平成30年5月15日時点のものです。)

場所はこちら(天然酵母食パン専門店「プルンニャ」さんの隣りです。)

「THE MATSUMOTO KITCHEN」さんはハイクオリティな料理をそれぞれのタイミングで提供するために完全予約制という形をとっています。食材の仕込みから窯を使った調理まで、その日のお客様のために一意専心、美味しい料理を作り上げます。特筆すべきは、予約制かつお客様の人数が限られているからこそ実現する繊細な感覚を駆使した窯での調理。窯や食材の温度に集中して微妙な調整をするという贅沢なおもてなしは、特別な日のランチやディナーにぴったりです。また、シェフとお話ができるのも予約制のお店ならではの楽しさの1つ。メニューはお任せのコース料理のみとなっています。アレルギーや苦手なものがあれば事前に伝えておきましょう。ちなみにコースで出されるパンはお隣りの「プルンニャ」さんのものです。

「THE MATSUMOTO KITCHEN」さんでは旬の食材を取り入れるだけでなく、その食材をいかに生かすかを追求しています。料理に必要な材料を調達するというよりも、「目の前の素材を最大限に生かす料理を考える」という発想。さらにイタリアン、フレンチ、和食という枠を超えて自由で多彩な料理が共鳴し、デザートまで含めたコース料理全体で1つの作品となっています。この日は鴨肉や魚介類を中心とした料理が並びました。

落ち着いた雰囲気の店内で寛いでいると、さっそく出てきたのはバーニャカウダ。地元で採れた野菜はどれも新鮮で瑞々しく、それを絡めていただく熱々のソースは風味豊か。「この後どんな料理が待ち受けているのだろう」と、期待に心が弾みます。

次に、ジャガイモの冷製スープと温かい蛤のコントラストが演出された楽しい一品。ふっくらとした蛤は窯で調理することで水分を閉じ込めているそう。そのプルプルの食感はちょっと衝撃的でした。

そして、昆布締めされた平目と甘みの際立つフルーツトマトが上質な旨みを織り成す一皿。じゅんさいの快い舌触りや爽やかなミョウガのアクセントがどこか日本的、かつ刺激的。今回のコース料理の中で随所に松本シェフのエスプリを感じる事になるのですが、それを象徴するかのような料理でした。

お次は白えび、ジャガイモのしんじょと、窯でふっくらと焼き上げたイサキ。和風出汁でいただきます。しんじょとイサキの香ばしさがそれぞれ出汁の味わいと調和して、うーん美味しい。

自家製タリオリーニはソースをうまく絡めてツルッと口へ運んでくれます。骨ごと食べられるあゆの食感はくせになりそう。フルーツトマトとズッキーニも加わり初夏の訪れを感じます。

お口直しは甘夏のグラニテ。爽やかな甘さとほろ苦さが大人なバランス。口の中がリセットされて次の料理がますます楽しみになったところでお肉料理が登場します。

個人的に鴨肉が好物なのですが、これほどまでに分厚く柔らかく、そしてしっとりとした食感の鴨肉は初めてでした。窯で水分を逃がさず調理するテクニック、さらにその味付けにも感服です。鴨肉に合う味わい深いソースはため息が出るほど美味しい…と、ここで終わらないのがMATSUMOTO流。なんと清々しい風味の山椒をアクセントにプラス。食のジャンルを超えて舌を楽しませることを熟知した松本シェフならではの逸品だと言えるでしょう。

最後は山城産のほうじ茶を使ったジェラート。添えられているのはメロンのスープ。新鮮な驚きとともに口に広がるのは、意外にも互いを引き立て合う素材の豊かな風味。一見相反する様で調和する、魔法のようなデザートです。ゆっくりと食後のコーヒーをいただいて、優美なランチの余韻に浸りつつお店を後にしました。

【THE MATSUMOTO KITCHEN】
住所 京都府城陽市寺田東ノ口55-13 グランディール102
電話 0774-27-1943
ランチ 11:30~15:00 (LO13:30)⇒4,000円(税別)
ディナー 18:00~22:00 (LO20:30)⇒6,000円(税別)・10,000円(税別)
※完全予約制
※メニューはお任せのコース料理のみ
不定休  駐車場 有