今年移転した城陽市消防本部の中へ潜入!【ALCOレポート / 京都府城陽市】

新名神高速道路の建設にともない今年移転した城陽市消防本部。2020年4月1日から運用開始された新庁舎に潜入~!
城陽消防本部の外観画像場所は旧庁舎のすぐ近く。アル・プラザ城陽や、同じく今年移転した城陽警察署も近くにある!

入口横には「城陽市消防本部」「城陽市消防署」「城陽市消防団」の文字が。ふむふむ…。

建物は市民に親しみを持ってもらえるようにと、やさしい色になっている。

 

目次

  1. 庁舎棟1F
  2. 庁舎棟2F
  3. 庁舎棟3F
  4. 消防訓練棟
  5. 施設概要

 

庁舎棟1F

エントランスの画像中へ入ると展示物が。(あれ?消防署ってこんな楽しいとこだっけ?)

歴代の消防服は右奥が古く、左手前が新しい。靴とか全然違うし、昔はあんなに軽装だったとは!

火の見櫓の鐘を軽く叩いてみると…

カァーン!(おぉ!)

出動準備室の画像こちらは出動準備室。やっぱり消防服ってカッコイイ!

モニターの地図などを確認しつつ着替えて、いざ出動!

ササッ。

出動準備室から外への画像タッタッタッ。

消防車の画像スチャッ。

車庫のシャッターは必要な所だけ自動で素早く開くシステム。一刻を争う事態に心強い~!

救急車と消防車の画像新しい高速道路が出来たら、そこで火災発生の可能性もある。そんな時には30m級のはしご車が活躍!上までちゃんと届く様に考えられている。

そうか、まちを守る側としてはまちの変化とともに自分も変わらないといけないのか~!(なんか教訓。)

そうそう。「道路を運転していて消防車や救急車が来た時はどうすれば良い?」という内容のこちらの記事もぜひ見てほしい。自分達にも協力できる事があれば、ぜひしたい!

汚染処理室の画像そして出動部隊が火災現場から帰ってきたら汚染処理室へ。

有毒・有害な物を中へ持ち込まない事を徹底している。さすがプロフェッショナル! 

ちなみに防火服などを洗濯する時は撥水加工も出来る。

ほかにも火災調査室などを発見。火災の原因を調査…やっぱりプロフェッショナルだなぁ!

トレーニングルームの画像トレーニングルームも!

本格的に体を鍛えられそうな設備が整っているのは「さすが」のひと言。

体を鍛えて人命救助なんて、まさに漢(おとこ)の中の漢!頼もしい~!

では、2階に潜入…。

 

庁舎棟2F

通信指令室の画像おおっ、ここは通信指令室!

なんと「高機能消防指令システム」が導入されている!

119番通報があったら即モニターに地図が映し出され、通報場所や災害場所が特定できるようだ。(すごっ!)

そして指令台のデータと支援情報システム、車載端末システムのデータを連携させて情報共有する事で、迅速に的確な対応ができる!(すごーっ!)

より効果的に現場到着時間の短縮や現場への支援強化が図れるだけでなく、気象情報の収集も含めた大規模災害への対応までできるらしい!(すっごーーーっっ!!)

しかも多言語対応やNET119緊急通報システム(※)といった市民サービスの向上も!…いやはや。

※聴覚・言語機能障がい者の方を対象にした119番通報システム

食堂の画像ここは食堂待機室。

モニターが付いているから、いつでも状況を把握できる。…って、休む暇あるー!?

休みと言えば、仮眠室。仮眠室起きる時間になったら眩し~い明かりがつくからイヤでも目が覚めるらしい。…って、スパルター!

確かに24時間365日いつ何があるか分からない。とは言えやっぱり大変な仕事だなぁ。感謝感謝!!

そうそう。

新名神高速道路の建設にともなって、さらなる災害に備えるべく増員し、それを見越して建物も大きくなったそうな。

女子仮眠室は入り口のドアに自動でロックが掛かるようになり、男子仮眠室も個室に。感染症も防げてちょうど良い!

オフィスの画像オフィスはこんな感じ。

新型コロナ対策で、今はかなり密を避けて仕事しているようだ。

人がいない所は節電も徹底、しかも各室のエアコンを一括管理で節電しやすいエコなオフィス!意識高い~!

では、3階へ。

 

庁舎棟3F

大会議室の画像ここは広~い大会議室!今は市の3歳児健診でも使われている。

ほかにも研修室など色んな部屋があり、その先に…屋上発見!

サイレンなどの画像屋上の階段を上ると太陽光発電が並び、そのとなりには災害時などに「ウ~!」と鳴るサイレンが。

ちなみに毎月1日は「火災ゼロの日」という事で、市民の防火意識を高めるべく午前9時にサイレンを鳴らしている。

屋上からの景色画像上からの眺めはこんな感じ。解放感!!

南東にアルプラ、反対側に文パル、北側には城陽警察新庁舎、その手前には解体中の消防本部旧庁舎!

では、となりの消防訓練棟へ。

 

消防訓練棟

迷路画像1階火災訓練室の扉を開くと、なんと迷路が出現!

初めて入る家の仕組みは分からない、という事で迷路型の空間で訓練するようだ。ルートは色々組み換えられるらしい。

「え、ちょっと楽しそう!?」

と思ったのも束の間。

扉を閉めると真っ暗に!(あわわわ!)

実際の訓練は上の部屋で本当に火を焚いて煙を送り、どこかに置かれた人形を探すらしい。

煙の中、何も見えない所を手探りで進むなんて…怖くてパニックになるかも!

安全管理訓の画像そんな訓練の前には、入口横の安全管理訓を読むと心が落ち着く気がする。

建物の裏に回ると…

クライミングウォール?の画像クライミングウォール?

…ではない。

下に落ちた人を上から引き上げる訓練をする為の設備として使われているようだ。

横の階段を上がると…迷路に煙を送る部屋の画像迷路に煙を送る部屋!

ここで火をつけるのか…。

室内での消火活動も出来るし、火の広がり方などを知る事もできる。

天井、めっちゃ焦げてる…。(プルプル。)

煙は大きなダクトから無害化されて屋上へ排出される仕組み。

あれ?

ここはどこからどう見ても本物のアパートかマンション!

と思いきや、実はここも訓練用につくられた部屋。リアルすぎー!

先ほどの迷路と同様、壁の場所を色々と変えられるようだ。

ベランダの壁や避難はしごも使って訓練できる!

避難はしごってこうなってるのか~。

わ、なんか急にガードレール出て来た!

なるほど。まちによくあるガードレールを支点にした救助訓練というわけか!

「まちにある 色んな物が ここに有り」

マンホールも~。

マンホールの下はこんな感じ!

有名テレビゲームの土管を彷彿とさせる…。

でも実際落ちたら大変!

下に人形を置いて救助の練習をするらしい。

そしてこちら!最初に行った庁舎棟にロープを渡して訓練。

実際ここに立ってみると、距離と高さが結構ある!

訓練では下に安全ネットが出てくるらしいけど、実際はないもんなぁ…。

ほかにも色んな所にロープを掛けられる支点があったり、スプリンクラーヘッドや消火栓なども発見。

この建物は職員の訓練はもちろん、市民の学習の場としても使われているようだ。

色々見てきたけど、想像以上にプロフェッショナルな感じだったなぁ~。

あと、やっぱりカッコイイ!

消防士に憧れる子供になった気分だな~。

※2020年10月1日から始まる「#7119」って何?というこちらの記事も要チェック!

(取材協力:城陽市消防本部)

 

城陽市消防本部・消防署新庁舎 施設概要

  • 住所 京都府城陽市富野東田部33
  • 敷地面積 6,426.09㎡
  • 建築面積 2,045.45㎡
  • 延床面積 4,126.64㎡
  • <庁舎棟>
    構造 鉄筋コンクリート造
    延床面積 3,623.53㎡
    3階 大会議室/備品庫/団本部室/通信機械室/研修室/書庫・倉庫/屋上/訓練スペース
    2階 執務室/消防長室/小会議室/書庫1・2/通信指令室/通信指令事務室/通信指令仮眠室/食堂待機室/仮眠室/訓練スペース
    1階 エントランスホール/車庫/出動準備室/消防資機材庫/救急資機材庫/汚染処理室/隔離室/トレーニングルーム/火災調査室/災害対応衣洗濯・乾燥室/訓練資機材庫
  • <消防訓練棟>
    構造 鉄筋コンクリート造
    延床面積 155.37㎡
    訓練施設項目 立杭・横杭救出訓練/ロープブリッジ渡過訓練/ロープ登はん訓練/はしご登はん訓練/ロープブリッジ救出訓練/斜めブリッジ救出訓練/ロープ降下訓練/引揚げ救出訓練/迷路式暗室屋内進入放水訓練/一般家屋(瓦、ベランダ屋根)進入放水・救出訓練/実燃焼型訓練(火災調査実験含む)/高所・低所救出訓練〔工場(作業場)内転落救出訓練/ガードレール、U字パイプ、鉄柵等、無支点による都市型救助訓練/宙吊り救出訓練/山岳救助対応訓練〕/共同住宅型火災・救助対応訓練/はしご車対応中高層建築物救出訓練/屋内消火栓・スプリンクラー設備対応訓練/連結送水管放水訓練/20t級耐震性貯水槽(採水口含む)/消火栓×2
  • <別棟車庫>(別棟車庫・団本部倉庫・土のう倉庫)
    構造 鉄骨造
    延床面積 263.20㎡
  • <その他不随施設>
    延床面積 84.54㎡
  • 災害発生への対策 震度7の耐震性・72時間の電力確保を行う自家発電設備・耐震性受水槽等
  • 環境への配慮 LED照明の設置・太陽光発電を設置
  • 本運用開始日 令和2年4月1日

 

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