【移転】陶器で豆をじっくり焙煎。城陽寺田の自家焙煎珈琲豆屋「珈琲処ぼん」【ALCOグルメ / 城陽市】

<追記>2020年8月25日、上津屋に移転オープンしました。↓

茶畑の眺め×レトロ可愛い精米機!陶器で焙煎されたこだわりの一杯を。「珈琲処ぼん」【京都府城陽市/2020年8月25日移転オープン】


ALCOグルメは記者が行った飲食店を紹介するコーナーです。

今回は城陽寺田の自家焙煎珈琲豆屋「珈琲処ぼん」さんに行ってきました。
(価格、メニューの内容等については平成30年9月28日時点のものです。)

場所はこちら

知る人ぞ知る、大人の秘密基地。行き方をこっそりお教えします。

①水度神社の参道を神社方面へ進み、鳥居の手前(水度神社駐車場の近く)を左折
②道なりに進む

③ジュースとたばこの自動販売機がある角を左折
④左手に「珈琲処ぼん」の看板。到着!

「あ~、何かゆっくりくつろぎたいなぁ。」

そんな時、あなたならどうしますか?
自宅のリビングで映画鑑賞。自然のある場所でリラックス。
「珈琲処ぼん」さんはそんな選択肢の1つになる素敵な場所です。

カウンターと壁の間に座ると体がすっぽり収まって、冬のこたつでぬくぬくしているような「もうここから出たくない!」という気分に。ほっこりして、何となくすでに幸せ。

人懐こい笑顔が印象的な店主。お話していると肩の力が抜けていくような、気付くと自宅でくつろいでいるかのような気分にさせてくれる素敵な方です。

そんな店主に色々お話をうかがいながらコーヒーをいただく事に。お店には色んな種類のコーヒー豆が並びます。期間限定のものはその時々の選りすぐりの豆を使用されていますよ。

「深みがあって酸味が少ないのはどれですか?」「それなら、このあたりですね。こっちの方がやわらかい感じの味ですよ。」「あ、じゃあそれが良いです!」といった感じで、今回は「深まめ」に決めました。

飲んでみると、「まろやかで美味しい!」コクと深みをしっかり楽しめて、後味がすっきりして…「まさにこんなコーヒーを求めてた!」香り、コク、キレの3拍子が綺麗にそろって飲みやすく、豆の良いところだけを抽出したという感じ。何だこのパーフェクトなコーヒーは…。

アイスコーヒーは専用のブレンドを24時間水出ししたものをいただきます。お茶と同じで水出しするとまろやかになるそうです。へぇー、知らなかった!

実はアイスコーヒーは以前もいただいた事があるのですが、最初に飲んだ時は「これほど雑味がなくまろやかなコーヒーは初めて!」と本当に驚きました。香り高くてキレがあって、これまでに味わった事のないような優しい味。

(ちなみにアイス・ホットそれぞれ250円。このクオリティでこの手軽さは信じられません…。)

ホットもアイスも、豆本来の美味しい味と豊かな香りを楽しめました。後味がスーッと爽やかに消えていくのが特徴的で、女性からの支持も厚いようです。その秘密を尋ねてみると「宇治炭山の陶器でできた焙煎器を使って、焦がさないようにゆるい火でじんわり焙煎しているんですよ。」と、驚きの答えが返ってきました。陶器の焙煎器なんて珍しい!陶器だと豆を焦がしにくく、嫌な苦味を抑えられるそうです。苦味を出したい時は苦味のある豆を使用されるとのこと。なるほど、豆の持ち味を生かしているんですね!

「でも陶器の焙煎器なんてどうやって注文されたんですか?」と尋ねると、「いや、もともとは土鍋でやってたんですよ。」とその経緯を教えて下さいました。「ど、土鍋!」…でもやっぱり、土鍋で焙煎するのはとても大変。そんなある日、イベントに出店していた際に、陶器の焙煎器に付いている取っ手を作っておられる方との素敵な出会いがあったそうです。色々お話している中でその方に紹介していただく事になり、現在使っておられる焙煎器に巡り会ったという事です。へー、そんな事があったんですね!

「これだけ美味しければ何か手間ひまかけておられるのでは?」とさらに尋ねると、「焙煎前と焙煎後にハンドピックで悪い豆を取り除いています。たまに小石なんかも出てくるんですよ。」と教えて下さいました。えっ、小石が…。小石が混じっていたら怒ってもおかしくないのに、全くそんな様子のないところがまた、店主の人柄の良さ。やっぱりこういう方だからコーヒーも美味しく優しい味になるのかなぁ。

「珈琲処ぼん」さんはイベントに出店される事も多いのですが、遠方のイベントで知り合ったお客さんが近くのイベントに遊びに来てくれる事もあるそう。「また遊びに来たよ~。」と話すお客さんと笑顔で話す店主の姿が目に浮かびます。毎回のイベントでコーヒー豆を買うのを楽しみにされている方も多いようですよ。イベントでも色んな種類の豆から選べるのですが、絵本の様な手描きのラベルが並んで素敵です。原画はたとえばこんな感じ。すごい!

さらに「どういった思いでコーヒーや豆を提供されているんですか?」と尋ねると、「地元への恩返しがしたくて。」とすぐに答えが返ってきました。ゆっくりできるような面白い場所を作りたい。そんな思いでお客さんに少しでも楽しんでもらおうと、日々コーヒーと向き合っておられます。素敵ですね。

…と、気付くとすっかり話し込んでしまって日が暮れかけていました。居心地が良すぎて、つい。

また来たくなるこちらのお店。気になる方はぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか?ちなみにWEBSHOPからコーヒー豆やドリップバッグを購入する事もできますよ。気になる方はこちらからどうぞ。

そして、飲食店の方に朗報です!事前に注文すれば好みの味に豆をブレンドしてくれるそうですよ。雑味を抑えた後味すっきりの「珈琲処ぼん」さんのコーヒーはどんなお料理やスイーツにも合いそうです。

【珈琲処ぼん】
住所 京都府城陽市寺田宮ノ谷18‐162
電話 090‐1916‐4140
定休日 不定休
営業時間 10:00~19:00(変更有)
※営業日などはFacebookで確認
PayPay 可
完全禁煙

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