「宇治新茶 八十八夜茶摘みの集い」に行ってきた!【ALCOレポート】

「宇治新茶 八十八夜茶摘みの集い」に行ってきました。

八十八夜に宇治で開催されるお茶のイベント、「まだ行った事はないけど聞いた事はある」という人も多いのではないでしょうか。このイベントでは茶摘み体験、新茶の試飲、抹茶アート体験、宇治茶の手もみ体験、工場見学など色々な体験ができます。当日は天候に恵まれませんでしたが、たくさんの人で賑わっていました。

会場は宇治茶会館・茶業センターと京都府 茶業研究所の2か所です。イベント中はこの2か所間を無料シャトルバスが常に行き来しているので、とても便利で助かりました。

■第一会場 宇治茶会館・茶業センター

  • 会場に着くと、公募で選ばれた「宇治茶レディ」達が和気あいあいとお茶の新芽を摘み取っているところでした。「茶摘み」の歌詞に出てくる「あかねだすき」を身に着けて手ぬぐいを姉さん被りにした姿は美しい緑の茶畑によく映えます。

  • 新茶の茶摘み体験は大人気!枝の下の方は古いものなので黒っぽくなり、葉もかたくなっています。上の方のやわらかい葉を摘むと良いそうです。ただし、「新芽には限りがあるので皆で分け合って仲良く摘んで下さい」とのこと。思いやりが大切ですね。摘んだ葉はふわっとやさしく袋に入れましょう。

    持ち帰ったお茶の葉は天ぷらにするもよし、お茶にするもよし。お茶にするには「レンジで蒸らした後、ホットプレートで炒ると簡単にできますよ。」とスタッフの方に教えてもらいました。家に帰ってやってみると、本当にちゃんとお茶になりました!不思議だけど、ちょっとだけお茶の仕組みが分かった気になりました。

  • 「抹茶の碾き臼体験」では碾茶(抹茶の原料)を石臼でひくことができます。「お茶の京都博テイクオフパーティー」では早々に満席となった人気体験ですが、並ばずに体験できました。ここでもちょっとだけ、抹茶ができるしくみが分かった気になります。
  • 「抹茶アート体験」では抹茶の上に濃茶で絵を描きます。完成した抹茶アートの中から各回3名の優秀作品が選ばれるのですが、選ばれた人たちはお菓子セットがもらえます。お菓子欲しい!頑張ります!

    結果は落選。残念!でも楽しかったです。制限時間の中で集中して絵を競うという体験は、大人になるとなかなかできませんよね。

  • 水出し宇治茶BARでは100円で美味しいお茶がいただけます。碾茶、玉露の2種類から選びますが、両方たのんで飲み比べるのも楽しそう。グラスでお洒落にいただくだけあって、味も香りもワインのように複雑で美しい…。これが100円なんて絶対おかしい!来年もまた行きます。
  • 茶園の中で茶摘女の方と記念撮影をすることができます。可愛いお茶摘み衣装で記念撮影も!
    衣装着用料200円(上半身のみ)
  • 宇治茶館の入口付近では先着3000名に来場者プレゼント(手ぬぐい入り)が配られていました。早めに行った方がお得かもしれませんね。ふるさと産品展示卸売会のブースも並び賑わっていました。

そのほか、新茶の試飲・販売、お茶の入れ方教室、茶の木人形の展示などが催されていました。食べたり飲んだり体験したり、ゆっくり色んな楽しみ方ができるのがこのイベントの魅力です。

 

■第二会場 茶業研究所

  • バスに揺られて山道を行くと、そこは異世界。自然に囲まれた茶業研究所は平成30年1月に建て替えられたばかりの、お洒落な大学を思わせる建物です。研究所の職員の方が電子顕微鏡でお茶の葉について説明して下さいました。その中でも特に印象的だったのがお茶の「白い毛」!下のPC画面の写真はお茶の新芽なのですが、この部分だけに白い毛がたくさん付いているそうです。「お茶に白いほこりのようなものが浮いていると美味しいお茶の証」と聞いた事があったのですが、その正体はこの白い毛だったんですね!

  • 「宇治茶の手もみ体験」では、匠の技の実演を目の前で見ることができました。来場者も手もみ体験ができるということで記者も体験することに。スタッフの方が丁寧に指導して下さいます。簡単なようで難しい!職人さんはやっぱりすごいです。
  • 茶業研究所の「遺伝資源園・採梢園」では宇治茶の品種が絶滅しないように保存・栽培されています。その数なんと400種類。ここにある品種を掛け合わせて新しい品種を開発し、より良いお茶を提供できるように日々取り組んでいます。新しい品種ができるまでに最低でも20年はかかるそうです。そして、良い親同士を掛け合わせても良い子供が出てくるとは限らない、でも良い子供にするには良い親が必要…というお話には何だか色々考えさせられたり。
  • 製茶工場の見学をすることもできます!丁寧に解説していただきながら、機械を1つずつ見ていきます。お茶の製造工程を知ることができる、とても貴重な体験でした。1日でちょっと賢くなったかな?これからお茶を見る目が少し変わりそうです。

そのほか、第2会場でも茶摘み体験、新茶の試飲・販売などが催されていました。

今日は宇治茶三昧の1日でした。色々体験できて楽しかったです!

【宇治新茶 八十八夜茶摘みの集い】
日時 八十八夜に開催 10:00~15:00
お問い合わせ 0774-23- 7713(公益社団法人京都府茶業会議所)/0774-22-5577(京都府 茶業研究所)
会場
宇治茶会館・茶業センター

京都府 茶業研究所