子供の頃、昔話に「ぼたもち」が出てきて「おいしそう~!」と思った人、いませんか?
実は私もその1人。
でも、「ぼたもち」と「おはぎ」ってどう違うのでしょうか?
「うーん、何となく語感から『おはぎ』の方が上品で『ぼたもち』の方が美味しそうな気がする…。」
「でも『ぼたもち』って言葉、実際には会話であまり使わない気がする…。」(例:ぼたもちを買ってきたからお食べ。)
色々意見が出そうですが、実は漢字を見れば呼び名の由来が分かります。
「ぼたもち」は「牡丹餅」、「おはぎ」は「御萩」。
同じように見えて、実は「ぼたもち」は「牡丹(ぼたん)」の花、「おはぎ」は「萩」の花の形に見立てて作られた物なんです。
そして「牡丹」の季節に当たる「春のお彼岸」には「ぼたもち」を、「萩」の季節である「秋のお彼岸」には「おはぎ」をお供えします。
「春に食べるのはぼたもち」、「秋に食べるのはおはぎ」だと覚えておくのも良いかもしれません。
(厳密に言うと地域によって違いがあります。)
現在では(特に区別しない事が多いので)気にせず食べてもOKなのかもしれませんが、食べる時に「この違い知ってる?」と切り出してみるのも楽しいかもしれませんよ。
<連載コラム2>では「皆殺し/全殺し」と「半殺し」についてお話したいと思いますのでお楽しみに!
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