2023年12月7日(木)、宇治田原町(京都府)の季節の風物詩、「柿屋」を見てきました!
「柿屋」は古老柿を作るためのもの。
農家の方々が、刈り取りを終えた田んぼに「柿屋」を建てて、柿を並べて水分を抜いていきます。
手間ひまかけて、丁寧に。
作る際にころころ転がしたりするので、「ころ柿」って書かれることもあるみたい!
出来上がった古老柿は、味が美味しいだけでなく、お正月の縁起物としても使われます。
そんな古老柿、「孤娘柿」と表記することもあるのですが、それについてはちょっぴり不思議なお話があります。
むか~し、むかし。
村が不作で困っていた年に、ひとりの娘さんがやって来ました。
しばらく村においてほしい、と頼む娘さんを、みんなは温かく迎え入れてあげました。
するとその娘さんは、それはそれは美味しい干し柿の作り方を教えてくれたのです。
お礼を言って立ち去る娘さん。
村人たちは後を追います。
すると、その娘さんは禅定寺の近くで姿を消しました。
実はその娘さんは、禅定寺の観音様の化身だったのです。
そういうわけでその干し柿は、1人の娘さんの柿、ということで「孤娘柿」と名付けられ、宇治田原の名産になったということです。
そんなお話を聞いたものだから、翌日さっそく禅定寺(京都府綴喜郡宇治田原町禅定寺庄地100)へ!
するとこちらでも「柿屋」に柿が並んでました!
娘さんの姿をした観音様も、こんな風に孤娘柿の作り方を教えてくれたのかな~。
そんなことを思いながら、宇治田原の風景を楽しみつつ家路につきました。
あ~、やっぱり日本っていいなあ~。