2019年7月13日~15日、宇治市産業振興センターで「CRAFTTHON 2019 / クラフトソン」が開催されました!【ニュース / 宇治市】

2019年7月13日(土)~15日(月・祝)、宇治市産業振興センターで「CRAFTTHON 2019 / クラフトソン」が開催されました!

集合写真

「クラフト(工芸)」×「ハッカソン」を意味する「クラフトソン」。(「ハッカソン」とは数日間、集中的に作業に取り組み成果を競うイベントなどを指します。)工芸における職人技術とオープンイノベーションの化学反応で新しいものを創造する、画期的な試みです。

今回ご協力があった職人さんは「有限会社 昇苑くみひも」の八田 俊さんと、「有限会社 南條工房」(おりん製作)の南條 和哉さん。集まった参加者は2社の工房を見学した後、アイディアを出し合い新たな商品開発に向けて制作活動を行いました。参加者は年齢、性別、経歴などを問わず募集され、様々な方が集まりました。

1日目には工房見学が行われ、参加者は熱心にメモを取ったり質問するなどし、理解を深めました。参加者からは、これまで見る機会のなかった世界に驚きや感動があったという声も聞かれました。

クラフトソン合成画像12日目には前日の情報をもとに全員がアイディアを出し合い、その中から投票で5案を選出。最終的に4チームを編成し、くみひも、おりんを使った制作作業をそれぞれ開始しました。

クラフトソンプレゼン画像3日目には各チームがプレゼンテーションを行い、審査員による審査と結果発表、表彰式が行われました。どのアイディアも素晴らしく、議論が白熱したため審査の予定時間をオーバーするというひとコマも。

最優秀賞チーム画像そして見事最優秀賞に選ばれたのは、チーム「ひもっ!」の皆さんでした。メンバーは村上 茜さん(写真左)、前田 瑞歩さん(中央)、清水 克敏さん(右から2番目)、南村光俊さん(右)の4名。「ひもっ!」によるプロダクトは、女性の悩みをくみひものデザイン性で解決した実用性の高いアイテム。アンケート調査の結果やイメージ戦略、ニーズを分析した販売方法など様々な角度から計算されたものでした。

チームメンバーの前田さんによると、まず焦点を当てたのは「人」。誰の社会問題を解決するか、という切り口から考え始めたという事です。また、最優秀賞に選ばれた事に対し「チームメンバーの助けがあったからこそできました。今はワクワクと楽しみ、ありがとうの気持ちでいっぱいです。」と喜びを表しました。今後、「ひもっ!」の皆さんは職人の方との試作品の開発や、クラウドファンディングへのチャレンジ・テストマーケティング・プロモーションなどを行っていく予定です。結果次第では実際に商品化される可能性もある、さらに実践的な段階に入ります。

審査員画像ちなみに今回の審査員は(写真左から)南條 和哉さん、八田 俊さんの職人さん2名に加えて、京都信用金庫 理事、価値創造本部副本部長兼企業成長推進部長の竹口 尚樹さん、株式会社マクアケ関西支社 西日本事業部 事業部長の菊地 凌輔さん、株式会社ロフトワーク MTRL KYOTO / FabCafe Kyoto マネージャーの木下 浩佑さんの5名でした。イベントの最後には審査員の方々から総評があり、改善方法のアドバイスや今後の可能性を感じるコメントなどが述べられました。

CRAFTTHON 2019 / クラフトソン イベント概要

  • 日時 2019年7月13日(土)~15日(月・祝)
  • 場所 宇治市産業振興センター
  • 参加費 無料
  • 主催 京都府商工労働観光部 染織・工芸課
  • 協力 一般社団法人 Design Week Kyoto実行委員会

 

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