「おかあさん、かえでともみじってどうちがうの?」
こんな質問をされたら、あなたはどう返しますか?
「そうねぇ。カエデはカナダの国旗にもなっているわね。もみじは…日本のものの様な気がするけれど。」
「そっかぁ。カナダのはかえでで、日本のはもみじなんだね!」
「あ、待って!調べてみないと分からないわ。実は同じ種類なのかもしれないし。」
「え、でもちがうから名前が2つあるんじゃないの?」
「そう言われてみればそうねぇ。…って、そんな事気にしなくても良いのよ!そんな事より早く宿題しなさい。」
こんな風にならないために、ちょっと豆知識。
かえでともみじ、実はどちらもカエデ属です。つまり、「かえでという大きなくくりの中に、かえでともみじがある」という事なんです!
そして、ちょっと面白いのが「かえで」の語源。
形がカエルの手に似ているので「蛙手(カエルデ)」と呼ばれる様になり、そこから「かえで」になったと言われています。
また、特に紅葉が美しいイロハモミジなどはいつ頃からか「もみじ(紅葉)」と呼ばれる様になりました。
「もみじ」の語源は紅花(ベニバナ)などから染料をもみ出す時に色が染み出す様子を表した「もみづ」という言葉。
色の変化が似ている事から、木々が紅葉(または黄葉)する様子を「もみづ(紅葉づ/黄葉づ)」と表す様になり、そこから「もみじ(紅葉)」という呼び名が生まれた様です。
「手のひらみたいなもみじ」と言ったり、子供や赤ちゃんの手を「もみじみたいな手」と言う事がありますが、「カエルの手みたいなかえで」という表現があってもおかしくないかもしれませんね。(むしろ昔の人と同じ気持ちになれる!)ちょっとコミカルですけどね。
※諸説あり