TikTokでも大人気。18歳の宇治在住シンガーソングライター、ayahoにインタビュー

京都府宇治市出身・在住のアーティスト、ayahoさん。歌声も表情もやわらかな雰囲気が印象的な、現在18歳のシンガーソングライターです。ソロでの活動だけでなく、現在女性3名からなるバンドLalaではボーカル、ギターを担当されています。

これまで高校生アーティストとしても注目されてきましたが、卒業シーズンのいま心境の変化などはあるのでしょうか。これまでの道のりやTikTokならではの曲づくりなど、色んなお話を聞かせていただきました!

ayahoさんの画像1

―音楽を始めたきっかけは?

ayaho: 3歳くらいの頃、母に「ピアノか新体操かどっちがやりたい?」と聞かれました。色んな事をやってみたかったので「どっちも!」と答えたら、どちらもやらせてくれました。それが私の音楽の始まりです。その後、小学校三年生くらいの時に母がNICO Touches the WallsさんのMVを見せてくれました。そのMVが本当に格好良くて好きになって。「カッコイイ!」と言っていたら、母が「ギターやってみる?」と言ってくれました。そこで「やりたい!」と。その年齢でギターを弾いている子も周りにはほとんどいなかったですし、いいなと思ったんです。

―小学校三年生で早くもギターを始められたんですね。その頃は歌への興味はありましたか?

ayaho: 当時はまだ歌をやりたい、という気持ちは全然なくて。ただ幼稚園の頃から歌うのは好きでした。エレキギターを持っていなかったのでとりあえずアコギを触っていたんですが、その頃大原櫻子さんが活躍されていて、「可愛い!」「好き!」「私もこんな風になりたい!」と思いました。ルックスもそうだし、女優さんの活動などもされているし、歌声も、曲も大好きで。

―そうなんですね!そんなayahoさんですが、今ではTikTokのフォロワーが11万人以上もいらっしゃいますね。

ayaho: でも最初、2019年11月頃に投稿した時は弾き語りを上げている人があまりいなくて私の動画にもいいねが全然こなかったんです。「TikTokって弾き語りを上げるものじゃないのかな…」と心が折れて動画を消しました。

―そんな時期もあったんですね。

ayaho: はい。その後2020年3月頃に上げたカバー動画が伸びて、「じゃあもっと人と違う事をしよう!」と頑張りました。その頃は新型コロナの自粛期間で弾き語りをする人達が増えてきた事もあって、私の動画も人気が出る事が多くなりました。

―なるほど。

ayaho: でもシンガーソングライターは自分の曲を作らないといけないので、普段からカバー動画を出している訳ではありません。だからカバー動画が人気な傾向には正直悔しさもありました。それでも続けていると、オリジナルでTikTok用に短い曲を作ったものが、伸びなかったカバー動画の約10倍ほどいいねが付いたんです。

―10倍も!そこからは早かったですよね。フォロワー10万人を達成されたのはいつ頃でしたか?

ayaho: 2020年10月頃です。

―そんなに早かったんですね!そういえばTikTokでHIKAKINさんからフォローバックされたとか。

ayaho: そうなんです!実はしばらく気付かなかったんですけど、アカウント画面に「友達」って出ていて「おかしい!」と思って見てみたら、本当にフォロー中になっていてすごく驚きました。

―TikTokでは「こういう感じの曲を作ってほしい」といったファンの方からのリクエストに応えたりされていますね。

ayaho: はい。「こういうリクエストが来ました」と言って曲を作ったら、有り難い事に「私もわたしも!」と周りの方からも数えきれないくらいのリクエストやいいねが来るようになりました。ファンの方には「対応してもらえた」と喜んでもらえますし、ファンの方が書いて下さったコメントで沢山いいねが来たら私も嬉しいですし、その方も嬉しいですし…そんな風にファンの皆さんと一緒に作っていくのが大事だな、と思います。

―「チャイムの音で」も人気があると思いますが、こちらもリクエストで作られたんですよね。これはどういう曲ですか?

ayaho: 先生を好きになったコのテーマソングです。リクエストが来た時「こんな曲が書けたら良いな」と思って、思うままに、もう全力でなりきって作りました。

―そうなんですね。やっぱり恋愛系の曲が多いですか?

ayaho: 多いですね。もちろん恋愛以外でも書きたいものは書きますけれど、私が得意なのは片思いソングで、失恋したコを励ます事ができたり、喜んでもらえたりする事が多いです。

―歌詞とメロディーではどちらを先に作りますか?

ayaho: 先に歌詞をふわっと作っておいて、その後メロディーと一緒に作っていく感じです。TikTok用に作った短い曲から曲を作る事もあります。

―高校生アーティストとしてのこれまでの活動を振り返って、今どのように感じておられますか?

ayaho: 高校生は3年間しかない価値のある時期、そして一番自由に羽ばたける時でもあるのかな、と思っています。この貴重な3年間で「今の自分」を歌った曲を書いておかないと、と思って「チャイムの音で」の様に高校生だからこそ書ける曲、今しか書けない曲を書きました。若さを武器に頑張れる時期でもありますし、路上ライブやライブ活動なども頻繁にできて良かったです。

―では、今後どのようなアーティストになりたいですか?

ayaho: 私は恋愛の曲が多いので、恋してる女のコの背中を押せたり、寄り添えるアーティストになりたいです。それから、今注目が集まっているアーティストには大きく分けて2つのジャンルがあると思っています。ライブ活動はしていないけれどお家などで撮った動画がSNSで人気がある方、そしてSNSでは火が点いていないけれど、実際のライブでは多くのお客さんを呼べる方。私はどちらも強いアーティストになりたいです。

―なるほど。

ayaho: ライブでは多くのお客さんに楽しんでもらいたいですし、そのためにはライブ負けしない歌唱力や曲のクオリティなども大事になってきます。それと同時にSNSでも幅広く必要とされるアーティストになりたいです。そして大原櫻子さんのように、色んな分野で活躍できれば嬉しいです。歌だけにとどまらず、お話したり声を使ったお仕事をしたりと色々やってみたいです。

―では、Lalaについても聞いていきたいと思います。Lalaではどの様に曲作りをされていますか?

ayaho: メンバーのそよかちゃんと作詞作曲を分担しています。

―幅広く色んな曲を出しておられますね。

ayaho: そうなんです。しっとりとした失恋ソングもありますし、みんなが共感できるような、ちょっと面白めな曲もあります。今の時期だったら「クラス替えがいやだ」とか「推し」を歌った「かわいいなあもう!」とか。

―その2曲は本当に若い方の共感を得られそうな歌詞だとか、ポップなメロディーが印象的ですね。高校生ならではの内容もあって良いですよね!ところで、Lalaの名前の由来は何ですか?

ayaho: そよかちゃんが私の歌声を聞いて、「爽やかでパッとしたイメージが『ラララ…』みたいな雰囲気」だと思ってくれたみたいです。

―なるほど、確かにayahoさんの歌声そのものですね。そんなLalaですが、今後どのように活動していきたいですか?

ayaho: 今夢に向かって頑張っている若い人たちの背中を押せるような曲を出せたら、と思っています。私たち自身も同じ様に頑張っているので、少しでも力になれれば嬉しいです。また、大きなライブに呼んでいただけたり最近テレビのテーマソングに選んでもらえた様な事が今後もあれば、本当に嬉しいなと思います。

―では最後に、宇治を含めた山城地域の方へメッセージをお願いします。

ayaho: 宇治は生まれた時から大好きなまちで、地域の方々には本当にたくさん助けていただきました。音楽活動を始めた頃から歌う場所を与えていただきましたし、皆さん「頑張ってね!」と言ってくださるのが嬉しくて、本当に感謝しています。宇治出身の岡崎体育さんや「ヤバイTシャツ屋さん」のこやまたくやさんなどの様に、頑張ってもっとまちに恩返しができるようになりたいと思っていますので、これからも応援よろしくお願いします!

 

【ayaho】
宇治出身・在住のシンガーソングライター。TikTokではファンからのリクエストに応えて曲を作り、ギターを手に弾き語りする動画などを投稿している。若者の心を掴み、11万人以上のフォロワーを獲得(2021年3月現在)。プライベートでは美味しいものを食べることと、ライブやフェスに行くことが好き。Lalaではギター・ボーカルを担当。

【Lala】
現在ayaho(ボーカル・ギター)、そよか(ギター)、YUMEKA(ドラム)の女性3名からなるバンド。「十代白書2020」では準グランプリを獲得。関西最大級の音楽コンテスト「eo Music Try 20/21」では、「烏丸御池でまちあわせ」で1,279組から26組に選出され一次審査を通過。「雨のち、」はNHK京都「10年後のワタシへ」のテーマソングに選ばれる(2021年3月に期間終了)。2021年1月にリリースされたシングル「ミノラズ」はApple Music「ブレイキング:J-ロック」、Spotify「She Rocks」「tuneTracks Weekly」などのプレイリストにピックアップ。