春夏秋冬の「風」を表した日本語が美しすぎ!

もうすぐ春がやってきますね!今回は春夏秋冬の「風」を表した美しい日本語をご紹介します。

【春】花散らし(はなちらし)
桜の花を散らす春の強い風。
もともとはお花見のあとに開かれる男女の宴会を表す言葉でした。

【夏】風薫る(かぜかおる)
初夏の風が吹くさま。
新緑の季節、爽やかな風が若葉を渡って吹いてきます。

【秋】雁渡(かりわたし)
雁が渡っていく初秋に吹く北風。
「青北風(あおぎた)」とも言います。秋の空は青く高く、吹き渡る風も気持ち良さそうですね。

【冬】星の入東風(ほしのいりごち)
初冬に吹く北東風。
もともとは畿内、中国地方の船頭の言葉でした。「星」は冬の夜空に輝くすばるを指します。

ほかにも「光風(こうふう)」「神渡し(かみわたし)」など素敵な表現がまだまだ沢山あります。日本語ってアートですね!

※光風:春の光をまとった晴れた日の風。また、雨上がりの輝く草木を吹き渡る風。
※神渡し:出雲大社に集まっていく神々を送る風という意味で、旧暦10月(冬)に吹く西風のこと。

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