「和束天満宮」(京都府相楽郡和束町大字園大塚9-1)で、珍しい光景が見られます。なんと大きな屋根の下に鳥居があるんです!
さっそく本殿へお参りに向かうと、鳥居を発見。
すごい!屋根は鳥居を守るためなのでしょうか?
でも、何だか不思議。
社務所は新しそうに見えるし、屋根の大半は瓦ぶき。
鳥居の上の部分だけが別物のように感じます。
「もしかして、この建物は後になってできたのかな?」
「屋根の真ん中だけ昔のまま、とか?」
「鳥居はもともと屋根の下にはなくて、移動したとか?」
色々疑問がわいてきたので、「後で和束町の方にたずねてみよう!」という事に。
そしてその前に、もう少し天満宮を見てまわります。
まずはお参り。
お賽銭を投げると…
「え!」
お賽銭箱の上に2匹のカエルのおもちゃが置かれてました。
「ビックリした~!本物かと思った!」
なんて言いつつ近づいてよ~く見ると…本物でした。(喉のとこ動いてる。)
お賽銭が当たらなくて良かった!
気をとり直して鈴を鳴らすと…
ぽとっ。
「わ!」
何が落ちてきたのかと思ったら、ヤモリの赤ちゃんでした。
「ビックリさせて、ごめんね!」
こんな感じで色々ビックリしたり(させたり)しながら手を叩いてようやくお参り完了。
賑やかな神社だなぁ~。(たまたまです。)
さて、こちらの「和束天満宮」は平安時代に菅原道真の絵を祀ったのが始まりだと言われていて、本殿には菅原道真公が祀られています。
菅原道真と言えば、臥牛。
お賽銭を鼻やおでこの上に乗せられている姿が何ともキュートでした!頭が良くなりますように…。
続いて、こんな石も発見しました!光の当たり具合のように見えますが、右の石は2色のしま模様になっています。
こちら、なんと境内から出土した46億年前のヘドロとマグマの化石!
「ハチマキ石と絆の石」という名前が付いているようです。
そして道路をはさんで北側には朱色の橋が。
道の端に苔が生えていて、何だかいい雰囲気~。
橋を渡り、少し進んで左手に入ると、こんな感じ。
さらに山の方へと進むと湿度がぐんと上がって、神秘的な雰囲気に包まれました。
緑色の石の階段を上ると江戸時代の春日神社が。
高くそびえる木々に、蝉の大合唱。
生命の躍動感を感じつつ天満宮をあとにしました。
そして気になる鳥居の屋根についてですが、和束町役場に行ってみると「和束町史編さん室に行くと分かるかもしれませんよ」と案内していただきました。
そちらで尋ねてみたところ、江戸時代の図面などから「現在社務所になっている建物は当時からあった」「屋根の大半は当時から瓦ぶきだった」「屋根の真ん中部分も当時からこのような形だった」事などが分かりました。
「鳥居が別の場所から移築された説」については、謎のまま。
図面では屋根の下に鳥居が描かれていたものの、それが「屋根の下」を表すのか、「屋根の前」を表し、後に屋根の下へ移動したのかは分かりませんでした。
でも「分からないからこそ想像が膨らんでロマンがあるなぁ~」なんて思ったり。
とにかく和束天満宮がALCOスタッフと和束町史編さん室の方とのご縁をつないでくれた事は間違いないので、そのご縁に感謝しつつ帰路につきました。
神社っていいな~。