災害時に役立つパッククッキング!京都文教短期大学で行われた授業はこんな感じ【宇治市】

2021年6月2日(水)、京都文教短期大学に石伏穣先生(京都府栄養士会副会長・京都栄養医療専門学校 管理栄養士)が外部講師として来られ、災害時の栄養管理等について講義・調理実習が行われました。クラスにおじゃまして来たので、その様子をお伝えしますね!講義の画像1

 

前半の講義では災害への備えや衛生面の大切さ、実際に災害が起きた時にどのような状況になるかなど、大切な内容をたくさんお話されました。

講義の画像2現場では水を節約し衛生面の向上を図る必要があります。そのためにはお皿にラップを敷く、紙コップや紙皿を利用する、包丁やまな板をできるだけ使わない、ポリ袋を利用するなどといった工夫ができるそうです。

また、災害時には電気、ガス、水道の順番で回復するという事で、調理に電気ポットを使うのも良い方法だそうです。

興味深い内容に、学生の皆さんは熱心にメモを取っておられました。

実習の画像真空にしている手元の画像実習では食材を入れたポリ袋を水の中に入れ、水圧を利用して真空状態で結び、鍋や電気ポットを活用して加熱調理(現場で使えない場合はカセットコンロを使用)。

ポットにポリ袋を入れている画像「低温(100℃未満)」×「真空」×「ポリ袋」のパッククッキングでは洗い物が少ないだけでなく、放っておくだけで簡単に調理できる、栄養を逃さない、細菌が袋に入りにくい、やわらかく仕上がる、少量の調味料で味がしみ込む、一度に複数調理できるなど多くのメリットがあるとのことです。また、この方法を応用して配食された食事を温めることもできます。

完成した料理の画像今回はごはん、かぼちゃの含め煮、さばの煮つけ、きゃべつのごま和えを調理!災害時を想定して、食器を使わず袋のまま食べます。

実際にいただいてみると、まず白ごはんに驚きました!電気ポットで調理したのに甘くてもちっと仕上がっています。かぼちゃもほくほくしていて軟らかく、味がしみていて美味しかったです。鯖やキャベツも軟らかく、温かくてほっとする味。大変な時にこんなお食事が食べられたら少しでも気分が良くなるかもしれない!と思いました。

さらに後半の講演では災害時における栄養士・管理栄養士としての立場、指導する時の心構えや難しさ、責任についてなど様々な内容をお話されました。災害時には栄養士の方々が食の面で重要な役割を果たしておられるんですね!

パッククッキングの料理画像※今回の調理実習のレシピ4つは、ALCOの姉妹サイト「HEALATHO(ヘラソ)」に掲載しています。よろしければご覧ください。(災害時のレシピはこれから更に充実させていく予定です!)