2020年12月26日、分解できるコントラバスを演奏会でお披露目!宇治市内2社のコラボ製品【京都府宇治市】

2020年12月26日(土)、株式会社ヒガシ絃楽器製作所(京都府宇治市槇島町落合)で「分解できるコントラバスお披露目演奏会~1日遅れのクリスマス~」が行われました。

こちらの演奏会でお披露目されたのは、ネックの部分を取り外せるコントラバス!分解することで持ち運びしやすくなっています。

コントラバスを分解している場面の画像
左から山本恵介氏(コントラバス演奏者)、奥野氏(株式会社ナンゴー)、東取締役(株式会社ヒガシ絃楽器製作所)

演奏の前には実際に分解し組み立てる様子も披露されました。

こちらのコントラバスに使用されている部品は宇治市内の2社、株式会社ヒガシ絃楽器製作所・株式会社ナンゴー(京都府宇治市白川川上り谷)のコラボレーションで生まれた新製品。

主に木材を扱う会社、金属を扱う会社とまったく異なる2社ですが、どのようにして交流が生まれ、製品開発に結び付いたのでしょうか?

そのきっかけは、2020年2月から開催された「DESIGN WEEK KYOTO 2020」でした。

東取締役(株式会社ヒガシ絃楽器製作所)は、以前から海外でギターなどを折りたためる蝶つがいの様な部品があることに着目し、「コントラバスも持ち運びしやすくできれば」との思いを持っておられました。

その思いを奥野氏(株式会社ナンゴー)に伝えたところ、同社が力を入れている「リバースエンジニアリング」という技術を活かし、部品の図面を一から起こして形にする事に成功されたんです!

株式会社ナンゴーでは製品を一個の単位から製作できるため、今回も対応できたとのこと。普段から一般的に考えられているよりかなり精密な単位で製作しておられるとの事ですが、それでも今回の製品は「2つで1組となっており、それぞれ異なる部品となっているため、精度面においてかなり難しいもの」だったそうです。

東取締役は「固い金属製のものでここまで精密な部品が出来上がることにすごく驚きました。他所には真似できない面白いものができたと思います。」とコメント。

コントラバス演奏の画像分解できるコントラバスを演奏されたのは神戸市在住のコントラバス演奏者、山本恵介氏。

会場に集まった子供達から年配の方までが音色に耳を傾けました。