7月の京都と言えば、コンチキチン!の祇園祭。2022年7月14日(木)、精華町の「稲植(いなうえ)神社」(京都府相楽郡精華町上山田)でも祇園祭(ぎおんさん)が行われる!という事で行ってきました~。
あの祇園祭との関係やいかに?
車を走らせ、精華町へ。駅前に車を停めて…稲植神社はすぐそこです!
聞けば境内に夜店が出ているということ。
あの有名な祇園祭は疫病退散の神事なので、「きっとこちらのお祭もそういった事にちがいない!」と仮説を立て、「でも何でこんな離れた所で?」と疑問も抱えつつ神社へ向かいます。(てくてく…。)
こちらが稲植神社。雰囲気ありますね~!歴史は古く、起こりは何と5世紀頃だと言われています。
鳥居がちょっと厳島神社の鳥居を思わせる強固な構造になっていて、「昔は水害が多かったのかな…?(違うかな?)」なんて想像しつつ境内へ。
すると、茅(チガヤ)で作った茅の輪(ちのわ)がありました!
茅の輪と言えば粽(ちまき)!
祇園祭の粽を玄関先に付けておく事で「疫病から家族を守る」と言われていますが、実は粽はもともと茅の輪だったと言われています。
(粽の「ち」は「チガヤ」の「ち」。「チガヤ」で「巻いて」あるんですよ~。)
祇園祭にまつわるお話として「牛頭天王(スサノヲノミコト)が、お世話になった蘇民将来に護符として茅の輪を授けた」というものがあります。
そのお話を元に、祇園祭では多くの粽に「蘇民将来子孫也」(この家には蘇民将来の子孫が暮らしています)などと書かれた紙が付いていて、それを見た疫病は「この家には入れない」と立ち去ると言われているんですよ!
さてさて、稲植神社の説明を見てみると…なんと「京都の八坂神社の元になった」とも伝わる神社のようです!
御祭神は「建速須佐男命(タテハヤスサノオノミコト)」、神紋も瓜破(うりわり)の紋で、八坂神社の神紋と瓜二つ!(…え?)
そして、こちらの祇園祭は「悪病退治を祈願する」という事で、「やっぱりそうだったか~!仮説が合ってた!」と大喜び。
「なぜこんな離れた場所で?」の疑問は解けませんでしたが、八坂神社とのつながりを想像するとロマンが広がります。
頭の中で色んなストーリーを展開させてみたり、膨大な時間の流れに圧倒されたりしつつ、屋台の方をのぞいてみると…
すごい人!訪れた時は学生さんが多かったです。
有名な祇園祭も山鉾巡行や神輿渡御などはもちろん、若者たちが夜店を楽しんだりしますよね!(宵山、宵々山などの思い出がある人も多いのではないでしょうか?)
そんな楽しみ方も、文化のひとつ。千年後にはまた、人々のお祭への参加の仕方も変わっているかもしれません。
そんなこんなで諸行無常を感じつつ、稲植神社をあとにしました。
いい夜だったなあ~。