先日、読者の方からこんなメッセージが届きました。「昔大仏鉄道が通っていた所に、白い彼岸花が咲いているようです。(おそらく自生?)~中略~もし宜しければ、是非見つけていただけると嬉しいです。」
「こ、これは…」「ALCO編集部に課せられたミッション!」という事で探しに行って来ました!(白い彼岸花どこだー!)
さっそく「梶ヶ谷隧道(かじがたにずいどう)※」に到着!
※隧道(ずいどう)…道路や水路を通すために造られたトンネル。梶ヶ谷隧道では、大仏線築堤で分断された田畑をつないでいる。
この辺りは幻の大仏鉄道のトンネルや橋台が残っているという事で、実は以前から気になっていた場所のひとつ。来られて嬉しい!
すごく小さな看板なのでうっかり見落としてしまいそうですが、それだけにワクワク感がかき立てられます!
冒険気分で細い道を進むと…
目の前に田んぼが出現!のどかな光景に心癒されますが、彼岸花は見当たりません。
良い雰囲気すぎて一瞬立ち止まってしまいましたが、これも彼岸花の発見を遅らせるワナなので(そんな訳ない)、道なりに進みます。
すると…「わ!いい感じのトンネル!」「ジブリ感がすごい!!」
上から木やツタがおおいかぶさり、隠れんぼしているようなトンネル。
足元にはカエルがぴょこぴょこ。
これはまさに、小さな女の子の冒険物語が始まりそうな予感!
早速くぐってみると…
「楽しい!」「声響いてる!」
振り返るとこんな感じ。
トンネルの向こう側が緑なので、くぐる前よりも良い雰囲気に感じます。
トンネルが素敵すぎてなかなか前に進めないのもワナなので(ふたたび)、頑張って歩き出さなくてはいけません。(くっ…。)
左手の方へ真っ直ぐ進むと…
「あれ?あっちに白いのあるけど、あれかな?」「どこどこー!」
左手に咲いてました、白い彼岸花!!(すでに枯れている花もあったので、そろそろ終わりの時期っぽいです。)
赤い彼岸花も咲いていて、紅白でちょっぴりめでたい!
そしてミッションクリア!!
めでたい!やったー!
そのすぐ先には「赤橋(あかばし)」もありました。
こちらはイギリス式で造られた橋台で、いま現在も生活道路として活躍しているようです。
上を見上げると、こんな感じ。
かつてはこの赤橋や梶ヶ谷隧道の上を赤い機関車が走っていたんですね!
ロマンあふれる冒険の旅になりました。
ここまで導いてくれた白い彼岸花に感謝です!
~おまけ~
赤橋の先のミラーにはかつての「木津町」の文字が。ハート形の葉っぱで彩られてました。
【大仏鉄道】
わずか9.9km(加茂~奈良)の路線を9年間だけ走っていた幻の鉄道。明治31年、当時の鉄道会社「関西(かんせい)鉄道(株)」の「加茂駅」~「大仏駅」間が開通。イギリス製の赤い蒸気機関車が走り、賑わいを見せた。翌年「奈良駅」まで路線を延ばしたが、明治40年には別の平坦なルートが開通したため、起伏が多く急勾配の難所も抱える大仏鉄道は休止に追い込まれ、また鉄道の国有化法によって廃業を余儀なくされた。線路は現存していないものの、今も橋台やトンネルなどから当時の様子をうかがい知る事ができる。
情報提供ありがとうございました。
~情報お待ちしてます!~