21年ぶりに技法復活!全国唯一の放ち鵜飼が宇治でスタート。国内で初めて人工ふ化で誕生したウミウも活躍!【京都府宇治市】

2022年10月22日(土)、「お茶と宇治のまち歴史公園」(京都府宇治市菟道)内の池で「放ち鵜飼(※)」がスタート!そして、新しい女性鵜匠さん(鵜飼で鵜を操る方)もデビュー!そんな、おめでたい一日となった22日の様子をお届けしますね!
※綱に頼らず、鵜との信頼関係のもと行う難易度の高い鵜飼放ち鵜飼の画像

 

放ち鵜飼は以前島根県で行われていたのを最後に、約21年間ものあいだ国内で途絶えていました。

ところが今回、何とその技法が復活!全国唯一の放ち鵜飼がここ、宇治で見られるようになったんです!

今回は放ち鵜飼や宇治の魅力を体験できるツアーの中で披露される形となり、まずは歴史公園内の施設(茶づな)で鵜匠の方から色んなお話を聞く事ができました!

「うみうのウッティー」(宇治で人工ふ化で生まれたウミウたちの愛称)が初めて誕生する瞬間の、貴重な映像も見られましたよ!

参加者の方々は興味深そうにお話を聞いたり、映像を見たりされていました。

普段の鵜飼では舟の上で解説をされるのですが、今回のツアーでは映像なども見られてまた違った角度で楽しめるみたい!

(ちなみに、こちらのツアーは11月にも2回予定されています。)

お話を聞いて鵜飼にますます興味が出てきたところで、池へ移動!

この日は「うみうのウッティー」1世(国内で初めて人工ふ化で誕生し、話題になったウミウ!)が活躍する姿も見られ、とても貴重な時間になりました。

1世の子供も参加していて、親子仲良く活躍していましたよ!

では、ここからは写真メインで当日の様子をお届けしますね!

こちらは鵜飼が始まる直前の様子。やる気満々に見えるのは気のせいでしょうか?

池に入れて、はしゃいでる?

キリッとした表情も素敵!

鵜匠さんに甘える場面も!

捕まえてきた魚は、こんな風にはき出します。

そして…お待たせしました!

この日デビューされた鵜匠の鈴木さんです!(パチパチパチ!!!)

宇治では女性鵜匠の方が3名となりました。

こちらのニュースもとっても嬉しいし、この日、放ち鵜飼が無事スタートしたことも本当におめでたい!天候にも恵まれて良い一日となりました!

ヒナ公開最後に、鵜匠の沢木さんにお話をうかがいました。(写真は以前撮影させて頂いたものです。)

<放ち鵜飼スタート直前の様子>
この日を迎えるまでずっとトレーニングを行ってきた中で、直前まで上手くいかなくて大丈夫かな…と心配があったのですが、最後の数日間でウッティーたちがぐっと良くなってくれました。本当に良かったです!

(そうだったんですね!)

<お昼に行われる放ち鵜飼ならではの魅力>
お昼間だと鵜の動きがよく見えるので、そこも楽しんでいただけたらな、と思います。ご家族で、子供さんにも見てもらえたら良いなと思っています。

(お昼間だと、ファミリーでも参加しやすそうですね!)

…と、放ち鵜飼について色々見てきましたが如何だったでしょうか?

少しでも興味がわいたという方は、ぜひ一度ご自身の目で見てみて下さいね!

【「お茶と宇治のまち歴史公園」の池】
その昔、この辺りに太閤秀吉が川を引いて護岸を造らせたという歴史があります。その川の水運によって山の砂がこの付近に堆積し、その上にはやがて茶園が広がりました。現在は史跡宇治川太閤堤跡の約2メートル上に護岸などが復元され、池とともに当時の様子をうかがい知る事ができます。