スペシャルな普茶料理に、坐禅体験!萬福寺で色んな体験して来ました!11月23日~28日にはイベントも開催【宇治市】

見た目も美しい普茶(ふちゃ)料理に、一度は経験してみたい坐禅体験…黄檗山萬福寺(京都府宇治市五ケ庄三番割)では特別な体験が色々できるんです。

今回は僧侶の方に境内を案内していただいたり、特別な普茶料理をいただいたり、坐禅指導をしていただいたりと、実際に萬福寺で体験してきた内容をレポートしますね!

※こちらの記事は一般社団法人 京都山城地域振興社(お茶の京都DMO)様の提供です。

萬福寺体験画像

まずご紹介するのは、普茶料理の特別メニュー「黄檗普茶御膳~あおい~」!

お料理が特別に作られているだけでなく、お食事前に僧侶の方に境内を案内していただける特典が付いています。

「三門」の画像
萬福寺 三門

なんと三門まで僧侶の方からお迎えに来ていただけるという有り難すぎるおもてなし!お料理をいただく前から特別な時間は始まっています。

 

煩悩の玉に、神様の胸毛!?

境内案内では、たとえば萬福寺の開祖、隠元禅師が中国から日本に伝えられた「開梆(かいぱん)」について知る事ができます。

開梆の画像1開梆は時間をお知らせする際に叩くものだそうで、魚の形をしているのが特徴的!

「眠っている時も目を開けている魚のように、なまけず修行せよ」という意味が込められているそうです。

口から煩悩の玉を吐き出そうとしているお魚さん。

叩いてあげる事で吐き出すお手伝いになるようです。

ところで、「お魚を叩く」と言うと何かを思い出しませんか?

…そう!

木魚です。開梆は木魚の原形だと言われているそうですよ!

隠元禅師が日本に伝えられたものは、他にもとっても沢山あります。

一例をあげるとインゲン豆、スイカ、蓮根、そして今回いただく普茶料理や、今月開催予定のイベントのテーマになっている明朝体(誰もが見たことのあるフォント!)なども。

現代の私たちも、色々お世話になってます。

布袋尊の画像さて、お話を境内の拝観に戻しまして…こちらは布袋尊(弥勒菩薩)です!

七福神の中で唯一実在された神様で、実際には「契此」という名の中国の禅僧の方だったそうです。

「布」の「袋」にたくさんの物を入れて歩き、困っている人々に必要な物を与えて回って、助かった人々からはお礼をもらう、という事を繰り返しておられたそう。

あの袋にはそんな意味があったんですね!

桃戸の画像ほかにも中国で魔除けの力があるとされている桃の絵が施された「桃戸」や…

卍(まんじ)の勾欄の画像卍(まんじ)の勾欄も見る事ができました!

実は、卍は「ヴィシュヌ神」という神様の胸毛を表しているそうです。

そしてヴィシュヌ神の9番目の生まれ変わりは、なんとお釈迦様だそうですよ!

…と、こんな感じで楽しく色々教えていただきながら、境内を案内していただけます。

今回ご紹介したのはほんの一部ですが、見どころたっぷりの境内で30分~1時間を過ごす事ができます。(時間の長さは、お昼ご飯の時間に合わせてご都合・お好みに合わせた長さに調整していただけます。)

では、萬福寺などについて色々知ったところでお食事をいただきましょう!

 

もどき料理も楽しめる「黄檗普茶御膳 ~あおい~」

廊下の画像向かったのは「黄龍閣」。

部屋の画像今回お料理をいただいたお部屋はこちらです!

お茶の画像普茶料理は中国風の精進料理で、もともと中国で法要の際に食されていたものだそう。(ふむふむ…。)

その時にお茶を出す「茶礼」という習わしから、境内を案内して下さった僧侶の方がお食事前にお茶を出して下さいます。(有り難い!)

普茶料理は「普(あまね)く」人々、つまり来た人みんなに「お茶」を出す、というような意味があって、身分の違う人同士でも1つのテーブルを囲んでお食事を楽しむそうですよ!

本来は仲良く大皿を皆でつつくのですが、現在は感染症対策で一人ずつ用意された特別メニューになっています。

今回いただく普茶料理の名前は「黄檗普茶御膳 ~あおい~」。

徳川将軍家の「葵の御紋」から名付けられています。

葵の家紋の画像萬福寺は徳川家綱のおかげで寺地を得るなど、徳川家に縁(ゆかり)のあるお寺!

境内の色んな所で葵の御紋を見る事ができます。(さっき見て来ました!)

そんな徳川家に思いを馳せながらいただく、目にも美味しいお料理。

この日のラインナップも品数豊富で色鮮やか、そしてとっても美味しそう!

普茶料理の画像普茶料理はもともと中国のカラフルな法要のお供え物を調理して出されていたので、見た目もこれだけ華やかなのだそうです。(なるほど!)

雲片(うんぺん)の画像こちらは雲片(うんぺん)と言って、普茶料理の代表的なお料理だそう。

(現在は違いますが)もともとは野菜のヘタなど本来捨ててしまう部分が調理されていたそうです。

そんな事が知れるのも「へ~っ」と色々楽しいです!

天ぷらの画像それから、天ぷらは天つゆにつけるのではなく衣に味が付いているのですが、これも中国らしい特徴の一つだそう。(美味しい~。)

この日はインゲン豆やレンコンといった隠元禅師が日本にもたらした食材や、ちょっぴり意外なリンゴの天ぷらなども楽しめました!(甘くて美味しい!)

そしてやっぱり、もどき料理があるのも嬉しいです!

「これは何かなー?」と考えながら、楽しくぱくぱく。

イガグリに見立てた可愛いお料理、表も裏もうなぎのような一品(裏には海苔が!)、長芋がかまぼこ風に仕立てられたもの、唐揚げを思わせる揚げ物…と、一つひとつにワクワクしました!

他にも色んなお料理がありますが、どれもそれぞれ美味しかったです。

甘辛いもの、酸味があって爽やかなもの、ちょっぴり大人な風味のものや、胡麻豆腐のように深いコクがあるもの…と、色々味わえて嬉しい!

「見た目はインパクト大、そして味はしみじみ美味しい~。」

「揚げ物やデザートまでしっかり楽しめて、満足感たっぷり!」

そんなとっても楽しい体験でした。

 

<黄檗普茶御膳 ~あおい~>

  • 価格 1名 8,888円(税込)
    ※拝観特典付(30分~1時間/お昼ご飯の時間に合わせてお好みの長さに調整可)
  • 要予約
    ※予約は3日前まで
    ※電話で予約(0774-32-3900)
    ※2名~予約可
  • 数量限定

 

何事も「姿勢」が大事。ビジネスマンにもおすすめの坐禅体験

さてさて、お次は「僧侶の方による坐禅指導」をご紹介します!

座禅の画像1坐禅指導は普段、法堂で行われていますが、今回は西方丈という場所で体験させていただきました。

西方丈は1661年に萬福寺が創建された当時、隠元禅師が実際に住んでおられた場所だそうですよ!

(※「明朝体のルーツ 黄檗文化を今に問う」開催期間中の坐禅体験の場所は、こちらの西方丈となります。)

まず最初に、座り方や心得などを教えていただきます。

坐禅をする際には、重要な3つの要素があるそうです。

体をととのえる「調身」、呼吸をととのえる「調息」、心をととのえる「調心」。

一つひとつを丁寧に分かりやすく教えていただきました。

まず両足をそれぞれ反対側の腿(もも)の上にのせて足を組むのですが、体の固い人などは無理せず行って良いそうです。

足を組んだら、背筋を伸ばします。

お尻から頭まで一本の柱が入っているイメージで、ピン!と真っ直ぐ。背筋を伸ばすだけで、気持ちもしゃんとする気がします。

次に体をゆっくりと揺らして安定する位置を確認したら、真ん中で静止します。

手は「法界定印(ほっかいじょういん)」という組み方に。(右手を下に、左手を上に重ねて、手で円を作るように親指同士を上で合わせます。)

この時、肩に力が入りがちだという事で(あ、本当だ…!)、余計な力は抜きます。(ふっ。)

目線は少し先に落として半眼に。

坐禅をする際には「当たり前を捨て去る」という事ですが、呼吸もまず吸うのではなくて、はき出すところから始めます。

「数息観(すうそくかん)」と言う呼吸法で、心の中で「ひと~~~つ………ふた~~~つ………」と、ゆっくり数を数えながら…。

動いてはいけない坐禅の中で、「足が痛い…」とか「雑音が聞こえるな~」とか最初は余計な事を考えてしまうものだそうですが、そんな風にして湧いてくる雑念を、数を数えながら一つに整えるのだそう。

座禅の画像2それから、坐禅の途中に肩のあたりを打つ「警策」という棒のような物がありますが、そのお話もとっても興味深かったです。

これまでは「痛そう」「厳しそう」というイメージがあったのですが、実はお釈迦様の手の代わりなのだそう。(そんなに有り難いものなんですね!)

「早く悟りを開きなさい」という励ましの意味などが込められていて、悟りを開かれたお釈迦様の御手をお借りして坐禅に取り組むのだそうです。

そんな警策は「警覚策励(けいかくさくれい)」の略だそうで、色んな意味合いがあるようです。

たとえば坐禅に集中できていない時や、反対に「非常に良く座っている」という時にも与えられる事があるのだとか。

ほかにも上半身の血流を流す意味があったり、特に意味がない場合などもあるそうです。

警策を持った僧侶の方が目の前に歩いて来られるので、警策をいただきたい時は合掌をして一礼し、両手を胸で交差させて少し体を丸めながら前へ倒します。

すると左に3回、右に3回警策をいただく事ができます。

座禅の画像5(撮影の為にマスクを外していただいています。)

警策をいただくと体がスッキリとする感じがして、その瞬間、少し邪念が取り払われたように感じました。

それでも気付くと「あ…虫が歩いてる。」「鳥の声がして可愛い…」なんて知らず知らずに気が散ってしまっていたので、もし坐禅の体験を今後も続けていったら「そんな自分がどう変わるのかな?」「今はできていない体験ができるようになるのかな?」と興味がわいてきました。

日々坐禅に取り組みながら、日記なんかをつけてみるのも良いかもな、なんて思ったり。

座禅の画像4坐禅の間は姿勢をととのえ、呼吸をととのえて…

心をととのえるのが一番難しいですが、呼吸を数える事に集中すると、ほかの事に注意が向きにくくなって取り組みやすかったです。

僧侶の方によると、「坐禅は家でも出来る」とのこと。

「椅子に座ったままでも、寝る前に布団の中でも、背筋を伸ばして心を穏やかにする時間をつくれば坐禅に通じるところがありますよ」「1分でも良いので自分のために、ぜひ自分と向き合う時間を作ってください」とおっしゃっていたので、「それならぜひ!」と思えました。

それから印象的だったのが、「ビジネスマンの方なども体験される方が結構いらっしゃる」というお話。

座る姿勢はもちろん、何事も知らない事に取り組む「姿勢」が大事だということで、ビジネスにおいても必要な事を学ぶために、坐禅を組みに来られるそうです。

「きっと人によって見える景色が色々あるんだろうな~」なんて思いながら、奥深い坐禅の世界を少しだけのぞかせて頂いたような、とっても貴重な体験ができました!

 

<僧侶の方による坐禅指導>

  • 時間(目安) 約1時間
    ※約20分程度、お話いただく時間を含む/坐禅の時間は、たとえば約15分×2回など(相談可)
  • 料金 1名 1,000円
  • 要予約
    ※電話で予約(0774-32-3900)

 

と…こんな感じで特別な体験が色々できちゃう萬福寺!さらに今月は内容盛り沢山のイベントも開催予定となっています。

今回ご紹介した体験をしてみるも良し、明朝体のルーツをたどってみるも良し。

一人で来ても、ご家族で訪れても素敵な時間を過ごせると思います。

楽しみ方は人それぞれ。

興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

明朝体のルーツ 黄檗文化を今に問う イベント概要

  • 期間 2021年11月23日(火・祝)~28日(日)
  • 時間 9時~17時(最終受付 16時30分)
  • 場所 黄檗山萬福寺(京都府宇治市五ケ庄三番割34)・塔頭 宝蔵院
  • アクセス JR奈良線「黄檗駅」/京阪宇治線「黄檗駅」 下車・徒歩約5分
    ※会場へは公共交通機関でご来場ください。
  • 料金 前売り 1,800円/当日 2,000円/まるごと黄檗文化体験プラン 6,100円
    (萬福寺拝観料500円・宝蔵院拝観料300円を含む)
  • 特別展 会場 萬福寺 法堂
  • 宝蔵院収蔵庫 見学ツアー 受付場所 萬福寺 法堂前で受付・集合
  • 宝蔵院収蔵庫 見学ツアー 開始時間  10時~/11時~/12時~/13時~/14時~/15時~(約30~40分間)
    ※都合により刷り作業が見学できない場合あり
  • 萬福寺伽藍ツアー 受付場所 萬福寺 法堂前で受付・集合
  • 萬福寺伽藍ツアー 開始時間 12時30分~/15時~(約30分間)
  • お寺で読書 会場 萬福寺 禅堂書院
  • WEB前売申込 こちらより申込ページへ⇒https://ochanokyoto.jp/event/detail.php?eid=629
  • WEB前売申込期限 2021年11月21日(日)
    ※当日、会場にて当日券の販売あり
  • お問合せ お茶の京都DMO(京都府宇治市宇治乙方7-13/0774-25-3239)

※新型コロナウイルスの感染状況により、内容変更または中止となる場合があります。最新情報はお茶の京都DMOのHPでご確認ください。⇒https://ochanokyoto.jp/event/detail.php?eid=629

 

土日祝限定イベントなど

<講演会「明朝体のルーツ ~黄檗文化を今に問う~」>

  • 開催日 2021年11月23日(火・祝)
  • 開催時間 13時30分~(約1時間30分)
  • 場所 萬福寺 西方丈
  • 講師 服部滋樹氏(クリエイティブディレクター/デザイナー)graf代表・京都芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授
  • 内容 多岐に渡るクリエイティブな活動から、ジャンルにとらわれない独自の視点でのご講演
  • 定員 約30名(先着順)

 

<講演会「~版木は語る~ 現代に継承される大蔵経と黄檗文化」>

  • 開催日 2021年11月28日(日)
  • 開催時間 13時30分~(約1時間)
  • 場所 萬福寺 西方丈
  • 講師 松永知海氏(元佛教大学仏教学部教授)
  • 内容 長年に渡る大蔵経(一切経)の研究による、独自の視点からのご講演
  • 定員 約30名(先着順)

 

<明朝体のルーツを追体験するレタリングワークショップ>

  • 開催日 2021年11月27日(土)
  • 開催時間 10時30分~/13時30分~(いずれも約1時間30分)
  • 場所 萬福寺 西方丈
  • 内容 「楷書を手本とした書体」から「印刷に適した明朝体」へと変遷する過程を、レタリングを通じて体験。現在広く使われている明朝体と比較する事で、明朝体の特徴を浮かび上がらせる
  • 定員 20名(先着順)

 

<まるごと黄檗文化体験プラン(僧侶指導付き座禅とオリジナル普茶料理)>

  • 開催日 2021年11月23日(火・祝)・11月28日(日)
  • 開催時間 10時~13時頃
  • 集合時間 9時50分
  • 受付場所 萬福寺 法堂前で受付・集合
  • 場所 萬福寺 西方丈・斎堂
  • 内容 僧侶の方による指導付き座禅体験⇒僧侶の方による案内で伽藍建築や文化財を見学⇒通常非公開の斎堂(僧侶の食堂)でオリジナル普茶料理をいただく⇒宝蔵院収蔵庫 見学ツアー
  • 料金 1名 6,100円(萬福寺拝観料500円・宝蔵院拝観料300円を含む)
  • 定員 10名
  • 要予約

 

<萬福寺僧侶の方による坐禅指導>

  • 開催日時
    2021年11月23日(火・祝) 10時~
    2021年11月24日(水)~26日(金) 10時~/12時~/14時~
    2021年11月28日(日)10時~
  • 開催場所 萬福寺 西方丈
  • 内容 僧侶の方による指導付き坐禅体験
  • 時間 約1時間
  • 料金 1名 1,000円

 

<萬福寺 鐘楼(重要文化財)で自由写経>

  • 開催場所 萬福寺 鐘楼
  • 内容 4文字の自由写経を体験
  • 参加自由

 

<普茶料理>

  • 内容 萬福寺にて隠元禅師が中国から伝えた精進料理「普茶料理」をいただく
  • 要予約(萬福寺 0774-32-3900)

 

黄檗宗大本山萬福寺

  • 住所 京都府宇治市五ケ庄三番割34
  • 電話 0774-32-3900
  • 拝観時間 9:00~17:00(受付 16:30まで)
    ※朱印所・売店 16:30まで
  • 拝観料 大人 500円/小中学生 300円
    ※30名以上で団体割引料金
  • 駐車場 有(有料)
  • HP https://www.obakusan.or.jp/