<2021年10月1日追記>
10月1日(金)、「茶づな」の一般利用もスタートしました。
⇒https://alco-uj.com/news-u20211001/
2021年8月21日(土)、「お茶と宇治のまち歴史公園」(京都府宇治市菟道)がオープンしました!
(記事の内容は2021年8月21日時点のものです。)
※お茶と宇治のまち交流館「茶づな」は緊急事態宣言のため現在休館中となっています。現在、駐車場も利用できません。
場所は京阪宇治駅のすぐ北西側です。(写真は園内から撮影)
あっ、開園式典や園内の様子をお届けする前に…
「お茶と宇治のまち歴史公園」をより楽しめる予備知識を一つだけ!
~その昔、この辺りに太閤秀吉が川を引いて護岸を造らせました。その川によって運ばれて来た山の砂が堆積し、やがてその上に茶園が広がったという事です。~
では、開園式典の様子からどうぞ!
松村市長は「思いを込めて話すと長くなりますので」と、用意した式辞を読み上げられました。
こちらの施設にかける思いは並々ならぬものが有るようですが、それもそのはず「平成19年に宇治川太閤堤跡が発見されてから十数年かけて」やっと開園に至ったという事です。
今回の式典では、テープカットの代わりにより宇治らしさを感じる「封切り」のセレモニーが行われました。
宇治茶を入れた茶壷の封を切る「茶壷口切ノ儀」にちなみ、くみひもを横に引くとほどける仕組みになっています。
ご当地キャラクターの「チャチャ王国のおうじちゃま」や「ちはや姫」も参加。「封切り」が行われると、会場からは拍手が沸き起こりました。
(1:06)
式典が終わった後、園内を散策。緑がいっぱいで気持ち良かったです!
こちらの「北エリア」では、「史跡宇治川太閤堤跡」の約2メートル上に護岸が再現されています。
つまり「この下には本物の護岸が保存されてる!」ということ。そう考えるとすごいですよね!
こちらは「中エリア」。
かつて、東側から宇治川へ向かって流れる小河川によって谷ができたエリアです。
地下には小河川の溝が残っているようですよ~!
こちらは「南エリア」。
川の流れを抑制させるため、当時は川の中に「石出し」が設けられていました。
この辺りでは川に中州が発達し、中州はやがて茶園として利用されるようになり、茶園は激流で崩れた「石出し」の上にも広がったようです。
こちらも1メートル下に本物の「石出し」が保存されています。
そしてこちらは「浜の茶園」!
この辺りに発達した中州は、茶園に利用するのにぴったりでした。
何と言っても水はけがよく、肥料の調整も行いやすいという特徴がある砂地。
「川の作用がお茶の栽培につながった」という側面が知れて面白いですね~。
宇治の茶園と言えば、「覆小屋」をご存知でしょうか?
茶園に覆いをかけてお茶のうまみや甘み、香りを引き出す栽培方法があるのですが、その時に使う資材などを保管するために建てられた小屋のことです。
こちらの覆小屋は宇治 白川に現存する小屋を参考に造られているんですよ!
こんな感じで、気持ち良く歩きながら歴史を体感できる歴史公園。
駅前という好立地で、しかも広場やお庭を利用してイベントが開催できる造りになっているので、市内外の方にとって色んな楽しみ方ができる場所になっています。
ニューヨークのセントラルパークや京都の鴨川、糺の森のように、まちの中に自然が楽しめる場所があるだけで、(そこを訪れても訪れなくても)まちを楽しむ時の気分がちょっと変わる気がします。
市民の方が時々ふらっと立ち寄りたくなるような素敵な場所になると良いですね!
さてさて、さっそくオープン初日にも市民の方などが訪れておられましたよ!
ご夫婦でウォーキングを楽しまれている方、ご家族で来られている方など、老若男女さまざまでした。
ウォーキングされていた市内在住のご夫婦にお話をうかがったところ、「良い所ができました!」「思っていたより良かったです」など、笑顔でお話して下さいました。
年長さんの男の子と園内を散策されていたご家族は、「緑もたくさんあってきれいな所ですね」「バッタ、ちょうちょ、トンボ…と虫がいるので子供も楽しんでいました」とのことでした。
近隣住民の方などにとっては、こんな風に普段づかいが出来るのも良いですね~。
可愛いきのこも探してみてね!
お茶と宇治のまち歴史公園 施設情報
住所 京都府宇治市菟道丸山203-1
駐車場 有(有料)
※現在駐車場は利用不可
2021年8月21日(土)オープン
(施設情報は2021年8月21日時点のものです。)