土の表情がとっても素敵。朝日焼で楽しい陶芸体験してきました!【京都府宇治市】

朝日焼さん(京都府宇治市宇治)で陶芸体験をして来ました!器を作る過程がとっても楽しいだけでなく、焼き上がりの土の表情が素敵すぎて、初心者でも自分の作品に大満足でした!

 

まずは「Asahiyaki Shop & Gallery」へ

事前に予約をしたら、まずは「Asahiyaki Shop & Gallery」へ。

朝霧通りの画像京阪宇治駅前、宇治橋東詰の朝霧通りを宇治川上流に向かってしばらく進むと…

「Asahiyaki Shop & Gallery」の画像1お店が右手に見えてきます。オシャレですよね!宇治神社の近くです。

 

なんと歴史は400年

朝日焼さんはなんと約400年もの歴史がある窯元です!

かつては朝日焼の茶道具が大名、公家、茶人に珍重されるなど、宇治でお茶の文化と共に繁栄してきたそうです。

「遠州七窯」のひとつで、「朝日」という名前も小堀遠州から与えられたもの。

そして、戦後の娯楽が少ない時代には陶芸が貴重な娯楽の一つになったそうです。陶芸教室の生徒さんの中には昔から通い続けるご年配の方もおられるそう。

さらにコロナ以前は海外からのお客さんも楽しまれていたそうで、現在も日本の方だけでなく、日本にお住まいの外国の方なども来られているそうですよ!

 

登り窯もすごい!

お店の方に案内していただいて、「朝日焼 作陶館」へ。工房は普段、一般の方が立ち入る事ができない場所になっています。

中では雰囲気たっぷりの登り窯が存在感を放っていました。(なんだか大きな生き物みたい!)

50年ほど前に当時の最新鋭の技術で造られたものだそうで、現在も使い続けられています。

小さな窯だと宇治の土の特質が出にくいという事で、作品の数をある程度集めてこちらの大きな窯で一度に焼かれているそうですよ!(作品によって向き不向きがあるのでガス窯と使い分けておられるそうです。)

この規模の登り窯は京都でこちらだけ、さらに現役の登り窯も京都では珍しいそうです!

 

陶土もすごい!

珍しいと言えば、陶芸に使用する土づくりまで行っておられる工房は少ないそうです。

朝日焼さんでは50年以上も前に掘り出された宇治の土を、使いやすいように時間をかけて「熟成」されています。

長い歴史のある朝日焼さんですが、現代の一部分に目を向けても「祖父の代の土を孫が使い、今は孫のために土づくりを行う」と、過去から未来へと受け継がれていく時の流れを感じます。

それにしても…

50年前の土を触らせていただけるなんて、ちょっとすごくないですか?

 

体験メニューはこちら

さてさて、そんな朝日焼さん。一日陶芸教室には大きく3つのメニューがあります。

  • 土ひねり体験 1点 3,850円/2点 6,050円/3点 7,150円
    ※目安時間 1時間半程度
    ※対象年齢 5歳以上
  • 電動ロクロ体験 1点 4,400円/2点 5,500円/3点 6,600円
    ※目安時間 1時間半程度
    ※対象年齢 7歳以上
  • 絵付け(鉄絵)体験 皿 3,300円/湯呑 5,500円/茶碗 16,500円
    ※目安時間 30分程度
    ※対象年齢 3歳以上

今回はこの中から電動ロクロ体験をさせていただく事に。初心者ですが上手くできるでしょうか?

 

 

いざ、陶芸体験!

奥のお部屋に入り、エプロンなどをお借りしたら早速体験スタートです!(念のため、汚れても構わない服装で参加して下さいね!)

まず、先生に一連の流れやコツなどを実演しながら教えていただきました。

見ていると簡単そうでしたが、「自分がどこまで出来るのかな?」という不安も…でも失敗したら、またやり直せば良いだけです。

失敗しそうになったら先生が途中でフォローして下さったり、雲行きがあやしくなったら「これはこの辺で止めておきましょう」「ロクロのスピードをちょっと落としましょう」などアドバイスをくださるので、怖がりすぎずに色々チャレンジできました!

先生がいて下さる安心感。そして、土があるだけどんどん作っていける楽しさ!

それでも最初は土との向き合い方が分からず恐るおそる…という感じでしたが、いくつも作っているうちに、だんだん力の入れ具合やロクロ上での土の動きなどが分かってきた気がします。

と、調子に乗ると派手に失敗してしまったりもしますが…それもまたご愛嬌。とにかく終始、のびのびさせていただけて楽しかったです!

 

形ができた!

そんなこんなで、とうとう自分の器たちが完成!

お茶碗、お皿、抹茶茶碗など、好きな形でいくつも作って、その中から実際に焼いていただく物を選びました。

1点のつもりで参加しましたが、気が変わって2点をお願いする事に。

こんな風に、出来たものを見ながらその場で数を決められるのも嬉しいです。

焼き上がるとひと回り小さくなって、土・釉薬・焼き方の具合によって「燔師(はんし)」と呼ばれる薄桃色の模様(表情)が出てくるそうです。

釉薬は自然の灰釉で、土の表情が分かりやすい透明なものを使用されているそう。

自分の作品がどんな雰囲気に仕上がるのか、とっても楽しみです!

 

出来上がりに大喜び!

作品は約1ヶ月半~2ヶ月ほどで出来上がります。お店に取りに行く事もできますし、お家に送っていただく事もできます。

さて、今回作った作品はこんな感じになりました!

想像以上に模様がしっかりと出ていて良い感じ!どことなく鹿の子(鹿の斑点模様)を思わせる仕上がりが、もう可愛くてかわいくて…使う前から愛着がわいてきます。

色のグラデーションもとっても素敵で、想像以上に気に入っている自分がいました。(いっぱい使おう!)

実は、器はまだ「完成」ではなく8割ほどの仕上がりで、あとの2割は使っていくうちに出来上がる、とも言われているそうです。

焼いた後の冷め方によって「貫入」という細かいひびのような模様ができ、時間とともにその模様がはっきりするなどゆっくり変化していくそうですよ!どんな風に変わっていくのか、今からとっても楽しみです!

 

朝日焼作陶館 概要

住所 京都府宇治市宇治又振67(Asahiyaki Shop & Gallery)
住所 京都府宇治市宇治山田11(朝日焼作陶館)
電話 0774-23-2517
定休日 月曜日・第4日曜日(不定休あり)
営業時間 10:00~17:00
※一日陶芸教室の開始時間 10:30~/14:00~
HP https://asahiyaki.com/sakuto/
(2022年1月8日時点の内容です。最新情報は店頭などでご確認ください。)