奈良の大仏は有名ですが、じつは奈良のおとなり京都府木津川市には、とっても大きなお地蔵さまがいらっしゃるんです!今回訪れたのは泉橋寺(京都府木津川市山城町上狛西下55)。お地蔵さまの穏やかな表情に癒されました~。
泉橋寺は木津川のすぐ側にあります。
お寺へ向かう道中、堤防から川の反対側に目をやると…
さっそく大きなお地蔵さまのお姿が!
高さは何と4.58メートル。時に「山城大仏」とも呼ばれる、大きな大きなお地蔵さまです。
「わ、大きい!」
「やさしい表情に癒される~。」
第一印象はこんな感じでした。
丸いお顔に穏やかな表情。大きいけれど、確かにお地蔵さまのお顔つき!
「でもお地蔵さまって、普通は手で抱えられる大きさな気が。」
「このお地蔵さまなら、反対に人を抱えられそう!」
そんな事を話しつつお寺へ。
こちらの泉橋寺は、名前のとおり「泉の橋を守るお寺」だそうです。(木津川はむかし「泉川」と呼ばれていました。)
ちなみにこちらのお寺も泉川に架かる橋も、造られたのはかの有名な行基さまです。
お地蔵さまに近づいてお顔を見上げると、先ほどにも増して穏やかな気持ちになりました。(す~ん。)
やさしくて、何だかずっと見てしまう不思議な魅力を持っていらっしゃる…
座ってこれだけ大きいのなら、立たれたら一体どうなるのか…
すっくと立たれたところを想像すると、思わず「わ!」と圧倒されました。
京都府文化財保護指導委員の浅田さんによると、お地蔵さまは子供の守り神でもあり、閻魔(えんま)さまの現世での仮のお姿でもあるとのこと。(そうだったんですね!)
こちらのお地蔵さまは鎌倉時代につくられて、応仁の乱でお堂と一緒にお顔や手が焼かれてしまったものの、その後復元されたという事です。
お堂は再建されませんでしたが、それは当時の御住職の夢枕にお地蔵さまが立たれて、「(お堂があると)木津川が見えにくくなる」とおっしゃったからだと伝わっているそうです。
鎌倉時代から長いあいだ、ず~~~っと地域を見守ってこられたお地蔵さま。
今も地蔵盆に子供たちが周りをぐるりと囲んで数珠まわしをしたり、目に御利益があるとしてお参りされる方もいらっしゃるなど、人々から親しまれている存在だという事です。