クイズ:その昔、明恵上人があるユニークな方法で里人たちにお茶の栽培方法を教えました。さて、その方法とは?
明恵上人は宇治にお茶の木を持って来た人です。
それが宇治茶の始まりだったのですが、何しろ初めてのことなので、里人たちは種のまき方すらわかりません。
そこへやって来た明恵上人、ちょっと変わった方法で誰にでも分かるように教えたのです。
一体どうやって教えたのでしょうか?
ヒントは「馬」です。
明恵上人は馬に乗っていました。
馬を使って木の植え方を教える…。
あなたなら馬をどう使いますか?
馬と言えば…「にんじんが好き」?
馬ににんじんを食べさせて…。
うーん。
食べさせて…から、どうするん?
そもそも昔から馬ってにんじん食べてたん?
じゃあ、馬と言えば「足が速い」?
馬を走らせて、「君たちもこのスピード感で仕事をしたまえ!」とか。
いや、何か無理ない?
精神論だけで何の方法も教えてないし。
えー、じゃあ…。
馬と言えば「馬面」?
馬の「顔が長い」事を利用したとか?
いや、利用のしようが…ないな。
…もう1つのヒントは「種をまく間隔」を教えた、という事です。
どんな間隔で種をまけば良いか、馬を使って説明しました。
では、そろそろ答えを。
実は、明恵上人は馬に乗ったまま畑に乗り入れ、その蹄の跡に種をまくよう教えたのです。
里人たちは最初は驚いたかもしれませんが、一目瞭然ですごく分かりやすかったんじゃないでしょうか。
「なるほど!」と目を丸くしたかもしれません。
このお話は萬福寺の門前にある「駒蹄影園跡碑」に刻まれています。
興味のある方はぜひ行ってみて下さいね。