「中宇治yorin」の「和旬 Kien」へ。季節を映す日本料理を堪能してきました【京都府宇治市】

「中宇治yorin」の日本料理店「和旬 Kien」の画像「中宇治yorin」の日本料理店「和旬 Kien」(京都府宇治市宇治妙楽)を訪れ、夜のおまかせコースを頂いてきました。
(記事の内容は2026年7月19日時点のものです。)

Kienさんへの行き方は次のとおりです。

「和旬 Kien」 行き方画像宇治橋通りから「キッズいわき ぱふ」のある角を曲がり…

中宇治yorin 夜の外観画像少し歩くと右手にあります。

「和旬 Kien」 外観画像心が躍る素敵な外観。

「和旬 Kien」 店内画像1店内は落ち着いた雰囲気で、お食事やお酒をゆっくり愉しむのにぴったりの空間です。

カウンター席も人気だそうで、丁寧な手仕事を間近に見られるライブ感も魅力のひとつ。

「和旬 Kien」 店内画像2気の向くままに逸品やお酒を選ぶ楽しみも捨てがたいですが、今回はおまかせコースを頂くことに。

三種類のコースのうち、真ん中の価格帯(8800円 税込/要予約)が人気だということで、そちらを注文させていただきました。

(6600円のコースはお昼の時間帯にも頂くことができます。)

料理の内容は季節の移り変わりとともに、ほぼ月ごとに変わっていきます。

この日も鱧、鮎、万願寺とうがらし、加茂茄子、ずんだ、冬瓜などなど、多彩な旬の魅力に出逢えました。

「和旬 Kien」 前菜の画像季節の前菜は目にも楽しく、どれから頂こうか迷ってしまいます。

最初に手が伸びたのは、華やかにいくらが彩る糸瓜の胡麻酢和えでした。

口に運ぶと繊細で爽やかな美味しさが広がり、清々しい風に運ばれてきたような癒しに心がふわりと解けます。

そして、味わい豊かな鴨ロースや大徳寺麩、海老の旨煮と、ひと口ごとに鮮やかな幸せが紡がれていき、鱧寿司に辿り着いたときにはすっかり心を奪われていました。

「和旬 Kien」 鱧の水晶椀の画像ひと皿目の余韻が心地よく残るなか、静かに運ばれてきたのは鱧の水晶椀でした。

蓋を開けると、ゆらりと立ち昇る湯気までご馳走。

「和旬 Kien」 鱧の水晶椀の画像2ひと口含むと、上質な旨味が身体のすみずみまで染み渡ります。

鱧水晶はとろけるような至福の味わい。

さらにもろこし豆腐や新玉ねぎのやさしい甘みが、澄み渡るお出汁の深みと重なり合います。

これほどまでに忘れられない椀物は、人生の中でも数えるほどしかありません。

「和旬 Kien」 向付の画像向付は鯛薄づくりに、伝助穴子焼霜造り。

鯛のお造りを頂くと、上品な旨味が舌の上でじんわりと広がり、薬味や土佐醤油がぐっと味を引き締めて、静かな余韻を残して去っていきました。

その余韻を追いかけたくなって、思わずもうひと口。

目を閉じて、繊細な風味をゆっくり、じっくり堪能しました。

続いて伝助穴子を頂くと、香ばしい香りが鼻腔をくすぐり、その瞬間に生命の煌めきが花開いたように感じられました。

凛とした強さ、まっすぐな美しさ。

五感に響く素材本来の持ち味に、ふいに心を揺さぶられます。

「和旬 Kien」 焼物の画像この日の焼物は鱸(すずき)の油焼きでした。

表面はパリッと香ばしく、箸を入れるとふっくらやわらかな質感が伝わってきます。

添えられたレモンを軽く絞って口へ運ぶと、豊かな旨味に口元がゆるみました。

ふんわりとした幸福感に包まれて、ため息がもれる夢心地のひととき―。

瑞々しい万願寺とうがらしは口の中でも奥ゆかしく、青々とした彩りを添えてくれました。

「和旬 Kien」 お凌ぎの画像そして見目麗しく、洗練されたお凌ぎ。

雲丹や穂紫蘇(ほじそ)が優雅に華を添える、トマトと鯛出汁の摺流しです。

ひと口頂くと、味の深みや光彩、透明感を感じる可憐な美味しさに、ふわりと気分が舞い上がりました。

加茂茄子や潤菜(じゅんさい)などとの出逢いもあり、まるで宝箱を紐解くような高揚感でいっぱいに。

「和旬 Kien」 強肴の画像贅沢な料理の数々にすっかり心が華やいだところで、強肴が運ばれてきました。

鱧のフリットや冬瓜、ヤングコーンと、素材の息吹をそのまま閉じ込めたようなひと皿で、それぞれの食材の潜在力が活き活きと輝き、しみじみと味わい深いずんだ餡とやさしく調和しています。

その深みや温もりにそっと身をゆだねると、やわらかな日差しの中でまどろむような、穏やかな癒しに包まれました。

「和旬 Kien」 季節の土鍋の画像そして、季節の土鍋ごはん。

この日はひと口ごとに味わいが広がる、風味豊かな鮎ご飯でした。

「和旬 Kien」 季節の土鍋の画像2心地よいほろ苦さのある鮎、軽快なリズムをもたらす小松菜、そしてふくよかな旨味をたっぷり含んだご飯を頬張ると、しあわせがふんわりと円を描くように満足感を高めてくれます。

さらに香物やなめこの赤だしとじっくり味わうと、この愛おしい時間がいつまでも続けば、と願うほど満ち足りた気分になりました。

こうして素晴らしい料理の数々に魅了されるひとときをすっかり満喫。

端々にまで細やかなこだわりや心配りを感じる素敵な時間に、深い感謝とともに手を合わせます。

上質なお食事を味わう贅沢だけでなく、ふと置き去りにしていた、日本人として忘れてはいけないものも取り戻した感覚になりました。

 

和旬 Kien 店舗情報

住所 京都府宇治市宇治妙楽32「中宇治yorin」西棟 1階
電話 0774-24-5030
営業時間 11:30~14:00(L.O. 13:30) 17:30~22:00(L.O. 21:30)
定休日 日・月 ※不定休あり
※営業時間・休業日・メニューなど、詳細・最新情報はお店でご確認ください。
(店舗情報は2026年7月19日時点のものです。)