2024年1月1日(元日)から三室戸寺(京都府宇治市莵道滋賀谷21)で授与される切り絵御朱印を、ひと足お先に見せて頂きました!
1月からNHKの大河ドラマ『光る君へ』(吉高由里子さん主演)が放送予定となっていますが、主人公の紫式部といえば『源氏物語』!
そして『源氏物語』宇治十帖の舞台は、もちろん宇治。
その中で描かれている山寺は、もしかすると三室戸寺がモデルになったかもしれないんです!
ご住職にお話をうかがったところ、物語の中には八宮や薫君が仏道の師と仰ぎ帰依した山の阿闍梨(僧)が登場。そしてその使いの者が八宮の元(宇治川の近く)を訪れて戻って来る際の様子が、霞たなびく山の方へと段々消えて行った…というような描かれ方をしていたり、また鐘の音が聞こえるという描写もあるそうです。
『源氏物語』が書かれた時代、このような山寺といえば…三室戸寺!?
さらにはその山寺の様子が、三室戸寺の住職を務めた隆明大僧正(藤原隆明)の生活様式から推察できる様子と一致していたりと、興味深い内容を色々と教えて頂きました。
そしてその隆明大僧正は、藤原道長の甥である藤原隆家の、息子に当たる方だそう!
それから、三室戸寺境内の鐘楼のそばには「浮舟之古跡」と刻まれた古碑(かつてのお社を石碑に改めたもの)もあり、思わず心が躍り出します!
そんな、色々と『源氏物語』に深いゆかりがあるかもしれないこちらのお寺。
大河ドラマが始まる時期に、新年から特別な御朱印を授与して頂けるなんてとっても嬉しいですよね!
実物を拝見すると…
繊細なデザインですごい!
思わずうっとり見とれてしまいます。
紫式部はやっぱり綺麗な紫色。
色が付いた紙とセットになっていて、重ねると色が付く、というのも何とも雅な演出です。
(重ねると言えば、ふと十二単が頭に浮かびました。)
美しい切り絵御朱印から、素敵な想像が膨らみそう!
大河ドラマを楽しみながら、良い一年にしたいですね!